2021年総括(本・その他)
○本
淡い焔 - ウラジーミル・ナボコフ
今年はナボコフを読んだのが一番の収穫だった気がします。言葉遊びと過剰な修飾と構成のグルーヴに蹂躙された読後感は得難いものがあり、自分がそういう作品を好みとしている事も確認できた気がします。本書は特にそれが顕著で、途中笑ったり恐怖したりしつつ人間的な哀切もちゃんと併存しているのが最高でした
1984年 - ジョージ・オーウェル
今更読みましたがあらゆるカルチャーへの影響源である事を実感しました。思いのほか救いのないディストピア感満載でしたが主人公2人のシーンは刹那的なロマンティックさもあり良かったです
○映画
ドライブ・マイ・カー (2021)
3時間の上映が苦にならず、その長尺さにも納得のいく丁寧で緻密な映画でした。触れるべきところが数多くあるにも関わらずこういう感想はどうかと思いますが三浦透子がとにかく最高です
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト (2021)
鑑賞前のオタク大騒ぎにはやや辟易しましたが意外なくらいストレートな筋書きを乱れ咲くような異物感ある演出で飾っていくのが良かったです
オアシス : ネブワース1996 (2021)
オアシスが英国の一部であった時代へのノスタルジーを感じつつもリアムのカリスマ然とした振舞いとラスト"I am the Walrus"の閃光のような美しさに2021年にも残るリアリティを感じました
○ゲーム
GOING UNDER
キャラデザや台詞回しのセンスが抜群でオモシレ〜という感じでした。2021年はぼちぼちゲームをやり始めた年でしたがこの作品からやれたのは個人的に良かった気がします(純粋にゲームとしてそこまで面白いかはアレですが…)