2022年上半期(音楽)
Ege Bamyasi - Can
ディスクガイドを買ったので彼らをはじめClusterやHarmoniaなどクラウトロックをぼちぼち聴いていました。本作は比較的コンパクトな曲が並び彼らのディスコグラフィでも聴きやすい作品ですが、ヤキ・リーベツァイトの技巧的なドラミングが引っ張るリズム隊に曲を撹拌するようなダモ鈴木のボーカルが被さり既聴感のない妙な空気を醸し出しているのが良いです
くたばれ - 天国旅行
捨て鉢で不安定なボーカルと隙間の多いバンドサウンドに煌めきを感じさせるメロディが乗る歪な引っ掛かりのあるギターロックです
Donuts - J Dilla
前から聴いてましたが最近になり評伝を読んだので…初聴時は作品を取り巻く物語が先行しそこまでピンと来ていませんでしたがビーチボーイズのペットサウンズみたいに長く付き合っていく作品のような気がしてきています
Perfect Young Lady - Perfect Young Lady
取り壊された祖父母の家の記憶を思い出すようなレトロでチープなエレクトロポップですが抜群に曲が良く懐古趣味に止まっていないのが最高でした
It's the moooonriders - MOONRIDERS
程よい力の抜け具合の中に"MOON OVER the ROSEBUD"や"Tokyo 7"期を思い起こさせる(それらすら50代半ばの作品ですが)溌剌としたポップさが感じられ良いです。メンバーが70代に突入している事を引き合いに出すまでもなく、今に至るまでの音楽との向き合い方が作品にどう表出するかが明確に示されている例という気がします
PHARMACY - ヒトリエ
種々の音楽やサブカルチャーを参照しつつ自身の感情をはっきり曲に落とし込むシノダのソングライティングのファンです
Love'22 - すばらしか
彼らの近年の曲は抜けの良いものが多くなってきており早くも次作が楽しみです
モンダイナイトリッパー! - 名取さな
ボカロを通過しておらずVtuberも熱心に見ていないので言葉選びが難しいのですがサビが気持ち良くてリピートしていました
トキメキは赤くて甘い - 辻野あかり(CV:梅澤めぐ)
デレ曲はTaku Inoueの"ソウソウ"も出色の出来でしたが、梅澤めぐ氏のファンなので聴いた本曲も掴みどころがない辻野のキャラクターを反映したベタつかないアイドルポップで嬉しい発見という感じでした